2022年7月、北海道を旅した時に、遠軽町埋蔵文化財センターを訪れました。
遠軽町白滝地域は、日本最大級の黒曜石の産地として有名で、とくに赤味のかかった黒曜石が特徴的です。
遠軽町埋蔵文化財センターには、後期旧石器時代の[北海道白滝遺跡群」から出土された黒曜石の石器や破片をつないだ接合資料が展示されていました。
▶遠軽町埋蔵文化財センター https://engaru.jp/tourism/page.php?id=476
埋蔵文化財センターでは、本物の黒曜石からナイフ(石器)を作る体験学習をしました。
ガラス質の黒曜石はキラキラとてもきれいです。
膝の上に黒曜石を乗せて、エゾシカの角で石を叩いてナイフを作っていくのですが、
石器の断面はとても薄い層の重なりで、気を付けないと鋭い刃で指を切ってしまいそうです。
(余談ですが、学芸員さんから「石器作りの筋がいい」と褒められました)
黒曜石の硬質な美しさにすっかり魅了された体験でした。
さて、2023年2月現在、東京・上野の東京国立博物館にて特別企画「令和5年 新指定 国宝・重要文化財」展が開催されています。
今年の主な展示作品として、なんと「国宝 北海道白滝遺跡群出土品 後期旧石器時代・約15000~30000年前 北海道・遠軽町埋蔵文化財センター蔵」が陳列されています。
国宝の仲間入りをした黒曜石を、今度は東京で見たいと思います。
▶東京国立博物館HP https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2564
▶NHK 北海道 News WEB https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20221118/7000052591.html